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会長挨拶
北九州地区精神保健福祉士協会 会長 今村浩司
北九州地区精神保健福祉士協会
会 長 今村 浩司 
(小倉蒲生病院)

北九州地区精神保健福祉士協会は、平成14年9月28日に北九州市立商工貿易会館において産声をあげました。本会も設立して6年を迎えることができ、年3回の定期研修会の開催、定期機関紙「きたぴー」や年報「きたぴー」の発行、定期役員会等と継続した運営ができていますのも、ひとえに関係者各位のご理解と会員各位のご協力があってこそと、心より感謝致しております。

振り返ってみますと、本会は、平成3年5月に当時精神科病院に勤務していた有志3人が中心となり「精神科で働いている人と一緒に勉強がしたい」という気持ちのもと、勉強会を始めたのがルーツであると認識しております。私自身もその勉強会に第2回目より参加し、定期的に開催される毎月1回の勉強会の中で、自由に議論し合ったことを昨日のように懐かしく思います。その当時は、まだ県内にはPSWの研究会は存在していなくて、福岡市をはじめ、北九州地区以外からの参加者も多かった記憶があります。平成5年1月より「北九州PSW研究会」と名打って、当時の北九州市立デイケアセンター(旧・市立精神保健福祉センター、現・市立浅野社会復帰センター)や黒崎公民館等々で毎月1回テーマを設定し講師の選定を行い、案内を送付して研究会を開催致しました。そして、平成12年12月に新たなる展開を求めて、第80回北九州PSW研究会を最後に発展的解消をし、平成13年10月に北九州PSW研究会史(非売品)を作成し、その幕を閉じたのであります。その後、平成14年2月2日に有志の4名で「北九州精神保健福祉士会(仮称)設立準備会」の準備会を開き、同年2月27日に市立小倉南市民センター(現・市立小倉南生涯学習センター)において新たな会の設立の意見交換会を43名もの同志に参集して頂き開催致しました。その後運営委員を選出し、9回もの委員会を開催し、設立意見書をはじめ、規約の作成、運営のあり方等を検討し、平成14年9月18日に「北九州地区精神保健福祉士協会」として42名の有志によって本会が設立されたのであります。

設立までの経緯をまとめてみましたが、この間に精神保健医療福祉の分野は激動の時期を経てきたというのは、各位もご承知の通りだと思います。とりわけ私たちの国家資格の根拠法であります精神保健福祉士法の成立、精神保健医療福祉の改革ビジョン等の施策的にも大きく変動してきました。最近の動向から見てみましても、障害保健医療福祉施策は、昨年10月に本格施行された「障害者自立支援法」をはじめ、介護保険法の改正や医療制度改革等、まだまだ大変革の時期が続いているかと思います。精神保健医療福祉の分野においても、障害者自立支援法の制定に伴い改正された「精神保健福祉法」等々から少しずつ、その実態の中で課題も見えてくる時期と考えられます。

また、昨年は、私たちの根拠法であります「精神保健福祉士法」が制定され10年目の節目を迎える年でありました。この間に、社会福祉の基礎構造改革が進み、当事者の自己決定の尊重、福祉サービス利用の係る仕組みの措置から契約への転換事業の実施責任主体の市町村への移行など、その基本的な枠組みが大きく変わってきております。その様な中、一昨年9月に設置された社会保障審議会福祉部会においては、社会福祉士及び介護福祉士制度に関する見直しの検討が行われ、その後国会で審議され、法の改正が行なわれました。このことに関しては、同じ福祉専門職の立場にある私たち「精神保健福祉士」も、10年目を超えるにあたり、今後の方向付等も踏まえて多大なる関心を寄せていかねばならないのではないかと認識しているところです。

これらの新たな動向を確実なものにしていく為に、精神保健福祉士へかけられている期待は非常に大きなものがあると考えられます。精神保健福祉士には、クライエントたる精神障害者の人権を擁護し、人として等しく認められるはずの諸権利の獲得や回復のために、社会の変革を推進し、あらゆる支援的活動において中心的な役割を担うことが求められているのが現状と考えられます。私たち精神保健福祉士は「その人にとって当たり前の生活の確立」のために支援をさせて頂いております。精神保健福祉士法第二条には『「精神保健福祉士」とは、第二十八条の登録を受け、精神保健福祉士の名称を用いて、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うこと(以下「相談援助」という。)を業とする者をいう。』とされておるところですが、最近ではその役割や対象が大幅に拡大されてきていると感じています。例えば保護観察所の社会復帰調整官や保護監察官、裁判所の調査官や精神保健参与員、刑務所における精神保健福祉士の非常勤配置等の司法領域、また、いじめ、虐待等に関する件や、スクールソーシャルワークにおけるメンタル的な介入等の児童、教育領域、その他にも自殺問題に対しての社会環境調整の重要性やホームレス支援、成年後見制度、発達障害・・・・等々精神保健福祉士に対する社会の要請はどんどん高まるばかりであります。

本会と致しましては本当に走り続けて、会員も100名を超え、やっと6年目であります。まだまだ未完成の部分や、やらねばならないことが山積しているかと思います。これからも会員各位の資質の向上はもとより北九州地区においてのソーシャルワークの技術の向上を図り、精神保健福祉分野の充実を目指すことを目的とし、精神保健福祉分野全体の発展に寄与する所存であります。今後も関係機関各位を始め、皆様方には本会に対しましてのご指導、ご鞭撻をお願い致しますと同時に、ご教導の程重ねてお願いを申し上げます。


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